プロテーゼでなく自分の体の組織を使う場合は、側頭筋膜が使用されます。採取は容易で、傷は頭髪部に隠されますが、側頭筋膜は1年も経った時、後々薄くなり高さが低くなる傾向です。
側頭筋膜は軟らかいので、見た目にも鼻スジがボーっと出たという感じになります。プロテーゼでは彫刻的で立体的な鼻スジも可能ですが、側頭筋膜では、それは無理です。写真の赤い棒が巻いた側頭筋膜です。
写真のように側頭部から側頭筋膜を採取しますが、プロテーゼの上に被せる使い方もします。耳介軟骨より滑らかですから不自然になりません。